TDKは,液晶テレビの薄型化に向け,電源基板の厚さを薄くできる部品を開発した。従来品と同等のインダクタンス特性を持ちながら,高さを15mmに低背化した電源トランスやチョーク・コイル,雑音除去用のフィルタである。同社の従来品の高さはいずれも,22~25mmだった。「現行の電源基板の厚さは,約25~30mm。開発品を使用すれば,厚さ20mm以下の電源基板を実現できる」(TDK)。

 TDKの開発品は,実装面積が従来品並みで,価格もほぼ同等という。このため,「部材コストを増加させることなく,薄型の電源基板を実現できる」(TDK)と主張している。