トヨタ自動車「クラウン」、ハイブリッドは燃費重視、居眠り検知機能を搭載

トヨタ自動車は2008年2月、上級セダン「クラウン」を全面改良した。GS450hよりも燃費性能を高めたハイブリッド車を設定した。居眠り検知や、ステアリングとブレーキを統合制御するVDIMなど、先進機能を備える。カーナビの地図データと連携して、変速機やブレーキ、サスペンションを制御する。

 13代目となる新型クラウンは、従来の「ロイヤル」、スポーティーな「アスリート」に加えて、「ハイブリッド」を追加したのが特徴だ(図)。
 商品開発本部エグゼクティブチーフエンジニアの寺師茂樹氏は「社会は低燃費のクルマを求めている。クラウンを将来にわたって存続させるためにハイブリッドを追加する必要があった」と説明する。
 先代の購入者の平均年齢は、ロイヤルが62 歳程度、アウリートが52 歳程度。全体の中でアスリートの比率は3割程度だが増える傾向にあるという。
 「若返りは理想だが、ロイヤルのユーザーを切り捨てて、無理にユーザー層の若返りを図る気はない。徐々にアスリートの比率が増えていることから、結果としてクラウン全体では平均年齢は下がっている。ハイブリッドの年齢層は分からないが50 歳代後半~60歳代を想定する。法人需要も期待できる」(寺師氏)

新型「クラウン」は3モデル
図●新型「クラウン」は3モデル
(a)「ロイヤル」、(b)「アスリート」、(c)「ハイブリッド」。ハイブリッドは今回新設定した。