「コンピュータ用のマイクロプロセサの処理能力は1年半ごとに2倍に高まる。一方,主記憶用のDRAMは容量が2倍になるのに3年もかかる。サーバー機やワークステーションなどでは,プロセサが本来必要とする主記憶容量を実現できず,これがシステム性能向上の足かせになっている。このメモリ・ギャップを埋めたい」(米Advanced Micro Devices,Inc.の前Chief Technology Officerで,米MetaRAM社CEOのFred Weber氏)。

 ファブレス半導体メーカーのMetaRAM社が,従来と同一のDRAMチップを使いながら,高性能メモリ・モジュール(レジスタードDIMM,以下R-DIMM)の容量を2~4倍に高められる技術「MetaRAM」を発表した。