パイオニアは,PDPの生産から撤退する。同社は2008年3月7日,次のPDPテレビ新製品を最後に,パネルの自社生産を終了すると発表した。PDPテレビ事業自体は続ける考えであり,今後はパネルを外部からの調達に切り替える。「非常に苦しい気持ちだが,こうせざるを得なかった」─。同社 代表取締役社長の須藤民彦氏は撤退発表の会見で,PDP生産拠点の従業員などの雇用問題に触れ,断腸の思いであることを吐露した。今回の苦渋の決断は,テレビ市場におけるPDPの存在感維持,とりわけ液晶との競争を考えた場合には,遅きに失した感があることは否めない。