富士ゼロックスは,複合機「ApeosPortシリーズ」の画像処理アクセラレータとして,アイピーフレックスのダイナミック・リコンフィギュラブル(動的再構成)プロセサ「DAPDNA-IMX」を採用した。富士ゼロックスが2007年11月に発売した普及クラスの一部機種に,DAPDNA-IMXを1個,搭載している。「DAPDNAのアーキテクチャは画像処理向けにオールラウンドな特性を備えていた」(技術導入を率いた同社 技術開発本部 システム技術開発部 グループ長の山田和雄氏)という。

 これまでダイナミック・リコンフィギュラブル技術は主に産業機器向けでの採用が多かったが,OA機器を皮切りにいよいよ民生機器にも広がり始めた。特に複合機分野では,2007年7月にもリコーがアイピーフレックスの「DAPDNA-2」を採用している。DAPDNAアーキテクチャが一躍,コア部品として存在感を増し始めた。