【ベーシック公差設計 最終回】公差設計の実践

 実際の設計現場での公差計算では,互換性の方法でも不完全互換性の方法でも,単純に足したり2乗和の平均を取ったりするだけではない。部品の寸法と製品の要求する位置関係から,レバー比(支点からの距離の比率)の計算が必要となることも多い。言い換えると,公差が拡大したり縮小したりすることがあるから,これを計算に入れなければならない。(以下,「日経ものづくり」2008年3月号に掲載)

図●レバー比による公差の拡大
図●レバー比による公差の拡大