【技術がつなぐ中小企業リレー】中日本炉工業 斎藤金型製作所

中日本炉工業
 中日本炉工業は金型や金属部品などの強度を高める真空熱処理炉が主力の工業炉メーカーである。化学的気相成長法(CVD)による薄膜コーティングを含め,自社製の真空熱処理炉を使った熱処理の受託加工も手掛ける。
 創業は1965年。創業者の後藤秀明氏(現社長の後藤峰男氏の実父)が工業高校向けに実習炉を製作したことに始まる。2年後の1967年には,商社を通じて評判を聞きつけた新日本製鉄の研究所に実験炉を納入したことが工業炉メーカーに踏み出すきっかけになった。以来, 「炉内の熱と雰囲気の制御」を基本技術に,さまざまな工業炉を造り出している。(以下,「日経ものづくり」2008年1月号に掲載)

斎藤金型製作所
 斎藤金型製作所は樹脂用精密金型の製作と,樹脂成形・組立加工を手掛けている。異種素材を用いた嵌合加工や,複雑形状品などの難加工を得意とする。地元の山形県以外の企業からも,その技術力が高く評価されている。
 「これまで多くのものに手を出し,失敗を重ねてきたことが,今になってようやく開花し始めた」と同社専務の斎藤輝彦氏は感慨深げだ。(以下,「日経ものづくり」2008年1月号に掲載)