レーザ印刷方式の複合機の世界シェアで日本勢のほとんどを抜いたSamsung社が,次なる一手を打ってきた。同社得意の外観デザインを磨いた「SCX-4500」シリーズである。同等価格帯の他社商品と比べて見劣りする機能はあるものの,Samsung社の的確な商品企画と開発内容の峻別によって,特徴のある商品に仕上がっている。分解を通じて設計思想や実装上の工夫に迫った。

 2007年10月,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.の戦略商品が店頭に並んだ。レーザ印刷方式のモノクロ複合機「SCX-4500」シリーズである。特に目を引くのが事務機器というよりもむしろ「家電という印象を与える」(国内複合機メーカーの技術者)外観デザインである。