日経オートモーティブ 連載

中国で日系メーカーの現地生産体制の強化が本格化している。特に香港、マカオを擁する珠江デルタの最大都市、広東省広州市には日系メーカー3 社が集結。ホンダ、日産自動車を猛追する広州豊田汽車有限公司(以下広州トヨタ)を訪ねた。

 2007 年1 月1 日、広州市内での自動2 輪車の使用が禁止された。その理由は渋滞緩和、大気汚染対策だが、日系メーカーのC/D セグメントセダンが多数走行する市街を見ていると「2 輪車から4輪車へと交通の中心が移っていることの象徴」にも見える。
 日系メーカーでは広州本田汽車有限公司(広州ホンダ)、日産自動車と東風汽車公司の合弁である東風汽車有限公司(東風日産)に続き、2006 年には広州トヨタが「カムリ」の生産を開始。まさに自動車産業の集積地として機能し始めた。

日経オートモーティブ 連載
中国の主要日系メーカーの販売・生産台数
2006年の販売台数は日産が36 万5000 台で首位、生産はホンダが35 万2551台で首位(出典:各社調べ)。