これまで限られた用途での利用にとどまっていた植物性樹脂の応用範囲が,大きく広がる可能性が出てきた。

 北陸先端科学技術大学院大学は,耐熱温度が300℃を超える植物性樹脂を開発した。植物性樹脂の開発に携わる国内電機メーカーの技術者は「その数字が本当ならば,かなりのインパクトがある」と驚きを見せる。パソコンや携帯電話機の筐体など,既に一部の電子機器への採用が進んでいる植物性樹脂のほとんどは,ポリ乳酸を主成分とするもの。