モジュール基板の生産量が数量(面積),金額共に増加している。電子回路基板全体の生産金額の伸びが年率15%であるのに対し,モジュール基板の伸びは同26%と高い。LSIの高速化や部品搭載密度の上昇で,モジュール基板への要求は年々厳しくなっている。特に樹脂製のリジッド系モジュール基板は高密度配線が限界に達しており,コストが上昇している。このため,Siインターポーザやウエハー・レベルCSP(WL-CSP)を使った新しいモジュール実装技術が各社から提案されだした。

 従来,別々にプリント基板に実装していた部品を,1枚の小型の基板にまとめて搭載したモジュール基板。SiP(system in a package)やRFモジュールなど,さまざまな形態で電子機器の中に浸透してきた。経済産業省生産動態統計の機械統計によれば,これらの小型基板を含む「モジュール基板」の生産量の伸びは電子回路基板全体の中でも特に大きい。