米Massachusetts Institute of Technology(MIT)
Assistant Professor of Physics
Marin Soljacic氏


――あなたが開発した「WiTricity(wireless electricity:ワイヤレス電力)」は,数kWの大電力を数m以上も離れた機器に伝送できる画期的な技術です。なぜこのような技術の開発に取り組んだのですか。

 始まりは,携帯電話機への充電でした。数年前に持っていた携帯電話機は,電池切れ直前になるとすごく大きく不快な音で鳴りました。しかもいつも真夜中に。それである時,携帯電話機が自律的に充電するようになったらすごいんじゃないかとふと思ったんです。そのためにはエネルギーを無線で伝送する技術が必要です。それは人類が本当に必要としている技術の一つになるのではないかと。