日経ものづくり メカトロ講座

第8回:機構・機能の概念設計(3)

不明点多い畳の上での車輪走行
急所の解決に有効な簡易実験

文●茶運び人形実行委員会

 前回紹介した制御の概念設計と並行して,我々はまだ大枠しか決めていなかった茶運び人形の走行部(機能・機構)の概念設計に取り掛かることにした。走行部の実現方式については,前回までにプラチナ技研内 でかなり絞り込まれている。今回はそうした機能・機構の具体化に向けてさらに検討を進めることにする(表)。
 この段階でまず望まれるのは,確実に実現できる機構を選定,構築することである。そのために,できるだ け多くの情報を集め,心配な部分は実験し,設計者として実現の確信が得られる機構を見いだしていくこと が重要となる。(以下,「日経ものづくり」2007年11月号に掲載

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表●開発設計の各過程で必要となる検討項目
今回は,設計論としての「システム設計」「機構・機能設計」「開発・設計プロセス」「安全」,機構設計としての「材料・構造設計」,機能設計としての「アクチュエータとドライバ」の部分を取り上げる。

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