ロームは,SiCを利用したMOSFETやショットキー・バリア・ダイオード(SBD)を搭載したインバータ・モジュールを試作し,2007年10月2~6日まで開催された「CEATEC JAPAN 2007」で公開した。SiC素子は耐熱性が高いことから,このモジュールは車載機器といった高温環境での利用に向くとする。実際,同社は試作モジュールを使い,Si素子では実現できない約200℃という環境でも動作する実演を披露した。

 高温動作できるインバータ・モジュールを車載モータの駆動に利用すれば,冷却システムの小型化を図れる。さらに,動作中は高温となるモータにインバータ・モジュールを直接取り付けて機器を小型化することも可能だ。