2007年10月2日に開幕した「CEATEC JAPAN 2007」。斜めに隣り合うシャープとソニーのブースで,「超薄型」ディスプレイの技術を競う激しい火花が散った。有機ELテレビの発売を宣言したソニーに対し,シャープが最新の試作品で反撃した。

 シャープは,最薄部の厚さが2.88mmと薄い12.1型の液晶パネルを開発,試作品を展示した。同じ画面寸法の同社従来品の厚さは約10mmだったため,約1/3に薄くしたことになる。「液晶だって,まだまだ薄くできることを示した。この試作品よりさらに薄くすることも可能だ」(同社 モバイル液晶事業本部 本部長の方志教和氏)と語気を強める。