壁掛けテレビの主導権をめぐる技術開発が騒がしくなってきた。シャープと日立製作所はそれぞれ,2009~2010年の実用化を目指して厚さ20mm前後と薄い液晶テレビを試作した。ソニーは最薄部が3mmの有機ELテレビを2007年12月に発売する。こうした中,薄型軽量をウリにする新たな方式のディスプレイが名乗りを上げる。それは,「シート状のPDP」ともいえるディスプレイ。手掛けるのは,ベンチャー企業の篠田プラズマだ。

 篠田プラズマは2007年10月末,開発を進めるディスプレイの事業化について正式に発表する。具体的には,2008年下期の出荷開始に向けて量産体制を整えることを明らかにするもようである。事業計画や技術の詳細についても,そこで公にする見通しだ。