歩行者頭部保護基準

9月からすべての新型車に適用
持ち上がりフードの採用始まる

9月以降に全面改良する乗用車と、そこから派生する貨物車は、すべて「歩行者頭 部保護基準」を満たさないとナンバーが取得できなくなる。フロントフードを柔らかく 設計することが要求されるようになる。


 歩行者頭部保護基準が強化された。 2007 年9 月1 日から、この基準が新型 生産車すべてに適用される。今後、全 面改良する車種は、国土交通省が定め る歩行者頭部保護基準を満たさなくて は道路を走れなくなる。
 実はこの基準の公布は2004年4月20 日。2005 年9 月1 日以降に製作される 新型生産車から既に適用が始まってい た。しかし対策が難しい車種について は、例外規定として2007 年まで猶予 されていた。「対策が困難」というのは 例えば車高の極めて低い自動車、SUV (スポーツ・ユーティリティ・ビーク ル)、貨物車、キャブオーバー車、ハ イブリッド車だ。9 月から、こうした 車種も規制を受ける。
 さらに、現在生産中の車種について も、2010年(対策が困難な車種は2012 年)には規制が始まる。それまでには 1 台残らず対応する必要がある。つま り「全車種」が対象となる。

日経オートモーティブ
図●日産自動車「スカ イラインクーペ」のフロ ントフード
フロントフードが上がっ て変形ストロークを生み 出す。