第62回フランクフルトモーターショー
CO2削減一色に染まる展示
日欧の基幹セダンが全面改良
2007年9月11日から報道関係者に公
開された第62回フランクフルトモータ
ーショー(IAA:Internationale Automobil-
Ausstellung=図)。今回の
テーマはズバリ「環境」。どのメーカーも、
1km走行あたりのCO2(二酸化炭素)の
排出量を示す「○○g/km」の表示を出展
車両に付け、排出量削減を競った。
これまで欧州の完成車メーカーは、
ディーゼルエンジンをCO2削減技術の
中心に位置付けてきた。しかし今回の
ショーでは、ハイブリッド技術を前面
に出す完成車メーカーが増え、潮流に
変化があることをうかがわせた。その
背景には、大型車両のCO2を削減する
のに、ディーゼル化の推進だけでは不
十分なことがありそうだ。企業平均の
CO2排出量を削減するために、従来の
Aセグメントよりさらに小さいミニカ
ーを商品化しようという動きも出てき
た。新型車では、日欧メーカーが主力
の中型セダンを全面改良したほか、小
型SUVの商品化が目立った。
図● 会場の様子