日経ものづくり 工場安全

前田育男,関野芳雄,岡田和也
IDEC 規格安全ソリューションセンター

第7回:生産設備のリスクアセスメント/低減方策(1)

作業者の視点で安全を確保する

 今回から2回にわたり,ロボットを 使った生産設備のリスクアセス メントおよびリスク低減方策の具体的 な流れを説明する。今回は「自動運転 モードにおけるリスクアセスメント」,次 回は「メンテナンスモードにおけるリス クアセスメント」を扱う。以下,ロボット を使った自動組立設備を新規導入す るという設定で話を進める。
 対象設備の初期状態を図に示し た。使用条件は次の通りである。

●垂直多関節(6軸)ロボットを使い, ワーク1をワーク2に自動で組み込む。
●ワーク1と2は,コンベヤで運ばれてく る。このコンベヤは,電動式フリーフロー とする。
●設備のモードは,自動運転モードとメ ンテナンスモードの2種類とする。
●ロボットの可搬質量は6kg(高出力タ イプ)とする。
●ロボット・コントローラは,ロボット制 御専用とする。
●制御盤では,起動/停止,機械の設 定,モード(自動運転/メンテナンス)の 切り替え,条件設定などの設備全体の 制御をスイッチ操作で行う。
以下,「日経ものづくり」2007年10月号に掲載
日経ものづくり 幾何公差
図●ロボット生産設備の初期状態
安全の観点からの配慮はあまりなされていない。『安全コンセプトブック』を基に作成した。

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