「通信と放送の融合」の一つの形態として,両サービスの連携が挙げられる。ただし,通信・放送という異業種が一つの仕様,規格を作り上げるのは非常に難しい。ワンセグは,両業界がタッグを組んで作り上げた連携システムである。第3回は,放送用記述言語BMLやテレビリンクの機能を取り上げる。(田中 正晴=本誌)

隅倉 正隆
放送・IT技術コンサルタント

 デジタル放送では,データ放送で利用する視聴者が入力した情報や視聴者居住地域情報,テレビリンク情報などを永続して保存するために利用するメモリとして,NVRAM領域が用意されている。ワンセグ用に割り当てられている同領域は,「ワンセグサービス放送事業者系列領域」と「テレビリンク領域」に分類される。