シャープが,特許係争の矛先をついに韓国勢へ向けた。2007年8月6日,液晶関連の特許5件を侵害したとして,韓国Samsung Electronics Co., Ltd.およびその米関連会社を米国テキサス州東部地方裁判所に提訴した。Samsung社が製造した液晶モジュールを使い,かつSamsung社の米国支社が販売する製品の米国への輸入・販売差し止めを求める。

 Samsung社は徹底的に抗戦する構えである。「シャープを特許侵害で逆提訴することも検討中だ」(同社の広報部)。両社とも,自社に有利な形でクロスライセンス契約を結ぶことが最終目標。訴訟と交渉を駆使した駆け引きが続きそうだ。