ソニーがCCDからCMOSセンサへ撮像素子事業の主軸を移し始めた。現在,同社のCCDは世界シェアが60%程度とみられ,競争力の高い事業である。当然,生産品目の転換はリスクを伴う。それでも,撮像素子事業を維持し自社製機器の付加価値を生むためには避けられない道である。多くの機器でCCDからCMOSセンサへの移行が進んでいるためだ。

 生産品目を転換する上で,同社が特に重点的に攻略する応用分野は携帯電話機である。現在5~7%にすぎない同用途でのシェアを2009年には30%に急拡大させる目標を掲げる。