トヨタ自動車は,プラグイン・ハイブリッド車「トヨタプラグインHV」を開発し,国土交通省より大臣認定を取得したと2007年7月25日に発表した。プラグイン・ハイブリッド車とは,搭載する2次電池の電力容量を増やすとともに,家庭用電源から充電することで,一定以上の距離を電気自動車としてモータ走行(EV走行)できるハイブリッド車のことである。

 今回開発した車種は,現行の「プリウス」を流用する。ハードウエア上の変更点はプリウスに搭載しているNi水素2次電池ユニットをもう1個追加したことと,家庭用電源から充電するための充電装置を備えたこと。EV走行可能な距離は13kmである。

 このトヨタプラグインHVを日本国内で8台用意し,2007年秋から公道走行試験を開始する。EV走行の航続距離と電池容量の最適値を検証するほか,政府による排出ガス・燃費試験法の策定に備えて各種データを収集する。米国や欧州でもそれぞれ2~3台用意し,同様の試験を計画する。