「何とか話をまとめたい」。東芝,NECエレクトロニクス,富士通による先端半導体関連の提携交渉が難航する中,東芝で半導体事業を統括する執行役上席常務の齋藤昇三氏はあくまで前向きな姿勢を見せる。3社が検討しているのは,32nm世代の論理LSI向けプロセス技術の共同開発,および32nm世代を含む先端半導体の生産合弁会社の設立である。

 共同開発する技術は,東芝の32nm世代の技術を基に,NECエレクトロニクスと富士通の技術を加える方向である。この技術を移管した生産合弁会社は,先端半導体のファウンドリー事業などを手掛ける計画。新会社に対し,東芝と富士通がそれぞれ4割,残る2割をNECエレクトロニクスが出資する案などを模索しているもよう。
当初は2007年8月6日に発表する案もあったようだが,間に合わなかった。