企業の情報システムの構築に使われるプログラミング言語として,すっかり定着したJavaが,組み込み用途でも広がりを見せ始めている。

 Javaで組み込みといえば,まず頭に浮かぶのが携帯電話機。これまでにも数多くの携帯電話機のアプリケー ション・プログラムの実行環境としてJavaが採用されてきた。2001年にNTTドコモが採用して以来,一時は国内の主要な通信キャリアがすべて採用していた。世界に目を向けると,21億台の携帯電話機がJava実行環境を搭載しているという。2007年末までには,稼働している携帯電話機の実に85%がJavaを搭載すると見込まれている。

 ここにきて広がってきた新たな用途の一つが,Blu-ray Discである。Bluray Disc規格の一部として,Javaが採用された。コンテンツのメニューなど,対話型の画面を実現するための実行環境として,Javaが使われてい。また複写機や複合機がシステム連携プログラムの実行環境にJavaを採用するなど,Java対応機器のカバー範囲は広がりを見せている。