日経オートモーティブ イベントレポート

人とくるまのテクノロジー展2007
車両の死角検知システムや
レクサスの先進装備を公開

2007年5月に開催された「人とくるま のテクノロジー展2007」(主催:自動車 技術会)で注目を集めたのは、カメラや レーダを活用した安全システムや、トヨ タ自動車の最上級車「レクサスLS」が採 用した先進装備だった(図)。ドライ バーの死角をなくして安全性を向上する システムや、発売直後のレクサスLSハ イブリッド関連部品の公開が目立った。

新しいセンサの活用

 アイシン精機は、リアカメラで後側 方の接近車両を検出するシステムを出 展した。現在開発中で、実用化 時期は未定。
 現在のリアカメラの主な利用は、駐 車時など低速走行時に限られている。 同システムを実用化することで、1台 のリアカメラで駐車時から通常走行時 にまで、カメラの活用範囲を広げるこ とが可能になる。
 今回展示したシステムの利用は、高 速走行時を想定しているので、高速走 行時はカメラの画像をドライバーに見 せない使い方になる。リアカメラで接 近車両を検出すると、音や表示、振動 でドライバーに知らせるアクティブセ ーフティ用のシステムとして実用化を 狙いたい考えだ。
 新システムは、現在普及しているリ アカメラに画像認識機能を組み込んだ もの。水平方向の検知角は117度で、 接近する車両や自転車も検知する。課 題としては、物体が見えにくい夜間や 雨天時の走行だ。

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図● 会場の様子