日経オートモーティブ 新車レポート

トヨタ自動車「レクサスLS600h/600hL」
出力高めながら静かに 後席の快適性に注力

「レクサス」ブランドのフラッグシップを目指した「LS600h/600hL」。 これまでのハイブリッド車特有の走行感覚を払拭し、 モータ音を感じさせない静けさを実現した。 このため、当初「GS450h」と共用するはずだったハイブリッド用部品も新設計となった。

 トヨタ自動車は、レクサスブランド のトップモデルとなるハイブリッド車 「LS600h」とそのロングホイールベー ス版「LS600hL」を、2007年5月17日に 発売した(図)。排気量5.0L のV 型8 気筒エンジンに、ハイブリッドシステ ムと4 輪駆動システムを組み合わせ、 6.0L エンジン並みの動力性能と、4 輪 回生ブレーキやアイドリングストップ により低燃費性を両立した。価格は 970 万~1510 万円。販売台数は月間 300台を目標としている。
 トヨタの渡辺捷昭社長は記者発表会 で、「LS600h/600hL は日本を皮切り に、アジア、欧州、米国など世界30 以上の地域、国で順次発売する。発売 から半年間にグローバルで7000 台、 日本で4000台の販売を予定」と述べた が、国内は発売後40 日ですでに5300 台を受注し好調なスタートを切った。

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図●トヨタ自動車の「レクサスLS600hL」
(a)ロングボディの600hLはホイールベースが120mm長く全長は5150mmに達する。(b)後席左側シートには足下を支えるオットマンやリラクゼーション機能を備える。