日経オートモーティブ 技術レポート

ドイツBosch社の次世代技術
直噴、アイドリンストップで燃費改善
アクティブセーフティをパッシブと連携

 ドイツBosch社は2007年6月14日、 同社の先進技術を紹介する報道関係者 向け発表会を行い、直噴エンジンの進 化やアクティブセーフティとパッシブ セーフティの連携など、安全・環境に 対する取り組みを発表した。

 同社は自動車技術の主要な課題とし て「排ガスの浄化・燃費の改善」「事故 の削減」を挙げ、ガソリンおよびディ ーゼルエンジンの燃費改善および排ガ ス浄化技術、カメラやレーダ、ESC(横 滑り防止装置)を連携させた安全技術 を開発中だ。
 エンジンでは、直噴化、ダウンサイ ジング、アイドリングストップ機構な どが今後のガソリンエンジンに必要と した。発表会では直噴エンジンにター ボチャージャを組み合わせ、掃気(意 図的にバルブオーバーラップを大きく して吸気ポートから排気ポートへ空気 を吹き抜けさせる仕組み)を活用する ことで、低回転域から過給を高めたデ モ車両を用意した(図)。

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図●掃気を積極的に活用 した直噴ターボのテスト車