「対応カーナビが増えないと,使いものにならない。使えるのはいつになることやら…」─。

 ホンダが,いわゆる「プローブ情報」を基に作成した渋滞情報を配信するサービス「フローティングカーシステム」を2003年9月に発表した当初,こうした懐疑的な声が業界内には多かった。プローブ情報とは,自動車を「走るセンサ」に見立てて,各車両の位置や速度といったデータを情報収集センターに適宜送ることで蓄積した情報である。ところが,今やこのプローブ情報の活用は,カーナビのサービスには欠かせないものになっている。