日経ものづくり 詳報

金型業界向けに即戦力ツール
「INTERMOLD 2007」で提案相次ぐ

日経ものづくり 詳報  急成長を続ける中国メーカーに押され,過酷な競争の渦中にある日本の金型メーカー。「社員数が20人以下の会社が 9割,10人以下で7割以上を占める」(工業統計)というように,比較的小さな規模の企業が多い。にもかかわらず,大きな資本を集めて最新鋭の機械を稼働させ,豊富な作業員による“人海戦術”で安い金型を大量生産する中国メーカーに立ち向かわなければならない。

 2007年4月末に開かれた金型に関する総合展示会「INTERMOLD 2007/金型展2007」では,こうした厳しい現実に直面する日本の金型メーカーに対し,競争力の向上に直ちに貢献する「即戦力ツール」の提案が相次いだ。ランニングコストの削減だけでなく,品質の向上や期間短縮にも役立つ。

手ごろ価格で磨きを軽減したい

 低価格な立型マシニングセンタ(MC)を出展したのがヤマザキマザックだ。NC装置を含めた価格を1830万円と,「手ごろさ」(同社)を打ち出した「VERTICAL CENTER NEXUS 510C-II」である(図)。