日経ものづくり 速報

3次元図面の情報もPDFに変換
圧縮率も高まった「Acrobat 3D」

日経ものづくり 速報  アドビシステムズ(本社東京)は,さまざまな形式の3次元CADデータをPDFファイルへ変換できる「Adobe Acrobat 3D」の最新版(Version 8)を2007年6月中旬に発売する。3次元データをPDFファイルに埋め込むデータ形式として「PRC」を追加したのが最大のポイント。これにより,寸法や幾何公差といった製品製造情報(PMI)もCADデータから変換できるようになり,さらにデータの圧縮率が高まったために大規模なCADデータをPDFに変換できるようになった。Acrobat 3Dで作成したPDFファイルは,無償ビューワである「Adobe Reader」で活用できる。

 PRCは,米Adobe Systems社が約1年前に買収した仏Trade and Technologies France(TTF)社が開発した軽量3次元データ形式。従来のAcrobat 3Dでは「Universal 3D(U3D))」という形式しか使えなかったが,Version 8ではPRC(3種類)が選択肢として加わっている。