テレマティクスサービスは2015年に2200万件規模に
乗用車向けが大幅に増え、歩行者向けを上回る見込み
車両の盗難を自動通報するシステ
ム、道路の通過時間をアップロードし
て渋滞情報をリアルタイムに配信する
システム、そして携帯電話を使った位
置情報サービスなど、続々と登場する
こうしたサービスの加入件数は、2015
年には2200万件規模になる―。
矢野経済研究所は、ITS(次世代交
通システム)のテレマティクスサービ
スの市場規模を調査したレポート
「2007 ~08年版ITSテレマティクス市
場予測レポート」でこのような予測を
明らかにした。
レポートでは、乗用車向けのテレマ
ティクスサービス、商用車向けのサー
ビス、GPS携帯電話を使った歩行者向
けのサービス、路車間や車車間などイ
ンフラ協調によるサービスの市場実態
を分析し、将来予測を行った。
市場規模は約7倍に
2006年のテレマティクスサービス
は、乗用車向け、商用車向け、歩行者
向けで約345万件にとどまっている。
予測ではこれが2010年に約1384万件、
2015年には約2278万件に伸びるとす
る。著しく伸びるのは乗用車向
けで、2006年の149万件から2015年ま
でに1100万件以上も増加し、平均する
と毎年120万台以上の新規加入が見込
まれる。2006年度の登録車および軽自
動車の新車販売台数は合計560万台程
度。今後もこのペースが続くとすれ
ば、新車の約4台に1台がテレマティ
クスサービスに加入することになる。