「パソコンの技術開発はもはや中国抜きでは語れない。我々に大きなチャンスが到来している」(パソコン事業を手掛ける中国メーカーの幹部)──。

 2007年4月,中国・北京。米Intel Corp.が開催したパソコン関連の開発者会議「Intel Developer Forum(IDF)Spring 2007」は,世界各国から集まった技術者の熱気であふれた。中でも目立ったのは,地元中国のパソコン周辺機器メーカーや半導体の技術者である。声を聞くと皆一様にパソコン関連事業への期待を口にする。

  Intel社が中国との関係を深めている。例年なら米国サンフランシスコで開催していた重要イベントのIDFを,中国政府のおひざ元の北京で開催するなど中国の産官学との連携強化に余念がない。「中国の産業界や大学,政府機関との連携をさらに強固にしていく」(Intel社 CTOのJustin Rattner氏)。