技術者にとって知的財産の基礎知識は,英語と同じ「常識」になりつつある。その常識力を確認・補強するために,本講座では民間検定の「知的財産検定2級」に対応した問題を解きながら,知的財産の基礎を解説する。6回連載の最後には,検定の過去問題を基に実力判定テストを実施する。(木村 雅秀=本誌)

斉藤 達也
片寄・斉藤特許事務所(虎ノ門オフィス)代表
弁理士

 知的財産法は,技術者が苦労して開発したさまざまなアイデアを保護するために存在する。特許法,実用新案法,意匠法,商標法,著作権法および不正競争防止法の総称であり,最初の4法は産業政策的側面が強いため産業財産権法と呼ばれている。