2007年1月に実施された「大学入試センター試験」で,英語のリスニング試験中に使うICプレーヤーの誤作動が2006年に続き相次いだ。解答前の動作確認時に1254件,解答中に394件の不具合が発生した。前者はプレーヤーを交換した件数,後者は再試験をした件数である。英語のリスニング試験の受験者数は49万7508人なので,解答中に誤作動が発生した割合は約0.08%となる。2006年には解答中に471件の不具合の申し出があり,発生率は約0.1%だった。数値だけ見れば発生率は低下している。しかし,「2007年に起きた誤作動の原因を調査中なので2006年よりもプレーヤーの信頼性が向上したとは言い切れない。原因を検証後,2008年に向けて発生件数ゼロを極力目指したい」(大学入試センター)という。