業績が好調な部材メーカーのHOYAがペンタックスを2007年10月に吸収する。「製造業が全般に難しくなりつつある中で勝ち残るには,医療分野の強化が必須」(HOYA CEOの鈴木洋氏)と考えての決断である。

 HOYAは従来から目の水晶体の代わりに用いる,眼内レンズを手掛けるが,それだけを基にしても海外の大手医用機器メーカーと伍ごしていけないとみて内視鏡事業を手掛けるペンタックスに着目した。一方のペンタックスは,HOYAの資金力や経営ノウハウに期待した。HOYAは,2005年度の営業利益率が29.4%に達している。