携帯電話機による電子決済サービス(ケータイ決済)の世界展開に向け,非接触ICカードを手掛けるソニーとオランダNXP Semiconductors社が手を組んだ。日本国内で利用が始まっているケータイ決済を,海外でも普及させることを目指す。

 両社は,2007年春をメドに合弁会社を設立する。新会社は,ソニーとNXP Semiconductors社それぞれが推進する非接触ICカード方式「FeliCa(フェリカ)」「MIFARE(マイフェア)」のOSおよびアプリケーション・ソフトウエアが動く「セキュアICチップ」を開発,携帯電話機メーカー向けに提供する予定だ。セキュアICチップの提供開始時期は,2008年末を予定している。無線通信チップは,現行の「おサイフケータイ」に倣い,セキュアICとは独立したチップとして提供することになりそうだ。