Liイオン2次電池の回収騒ぎが後を絶たない。2006年8月に米Dell Corp.がソニーエナジー・デバイス製Liイオン2次電池を搭載したノート・パソコンの電池パックを自主回収し始めたことに端を発し,ソニーが約960万個の円筒型セルを交換することで落ち着いた件に続いて,今度は携帯電話機の角型セルで不具合が発生し,約130万個が回収対象となった。

 不具合が起きたのは,三菱電機がNTTドコモに供給している携帯電話機「FOMA D902i」。充電中もしくは充電直後に電池が異常発熱し,破裂する恐れがあるという。こうした事例がユーザーから17件寄せられた。