松下電器産業とパナソニック エレクトロニックデバイスは共同で,携帯電話機やデジタル・カメラなど薄型携帯機器に向けて,厚さ1.5mmのダイナミック型スピーカー「薄型マイクロスピーカ」を開発し,サンプル出荷を始めた。これまで業界最薄クラスだったという同社従来品の厚さ2.7mmに比べても厚さは45%減った。ダイナミック型スピーカーとしては世界最薄になるという。

 薄型化により,液晶パネル・モジュールといった他の部品と重ねても,携帯電話機のような薄い筐体に実装できるようになった。例えば,外形デザインをそれほど変えずに折り畳み型の液晶パネルの背面にスピーカーを配置することも可能である。ワンセグ放送をきっかけに,携帯電話機のスピーカーで音声を再生する機会が増えつつある。「スピーカーを液晶パネル・モジュールと重ね合わせて実装できると,画面から音が出るような感じになり,映像の迫力が増す」(パナソニック エレクトロニックデバイス)という。