従来の開催地スイス・ジュネーブを離れ,初のアジア地区開催となった電気通信分野の展示会「ITU TELECOM WORLD 2006」は,「研究や開発(R&D)も中国」(中国人民代表大会 委員長の呉邦国氏)を強く印象付けた。

 呉氏が中国発R&Dの代表例として取り上げたのがHuawei Technologies Co., Ltd.とZTE Corp.である。いずれの展示会場でも,W-CDMAやCDMA2000,モバイルWiMAXといった無線通信,さらには幹線網やアクセス回線向けの光通信,その上で動くIP関連機器を並べ,通信事業者からのどんな要求にも1社で応えられることを見せつけた。両社とも既に世界各地に販売網を築き上げており,全世界の通信事業者を相手にする構えだ。