1個がおよそ1000円以下の低価格FPGAの市場が急拡大している。低価格FPGAに求められる機能も急速に変化しており,製品が登場してきた2~3年前に比べて,品種が大きく増えている。FPGA大手のAltera社やXilinx社に加えて,Actel社やLattice Semiconductor社などが大手2社にない機能を持つ製品で市場への食い込みを図っているためである。これと同時に,主流のFPGAに付きまとっていた,突入電流や消費電力問題への対策が進むなど,FPGA製品自体が変わりつつある。今回は,レジスタ数が2000~10万個の低価格FPGAの特徴や最近の変化,および各メーカーの対応状況について解説する。 (野澤 哲生)