今から35年前。米Electronic News誌の1971年11月15日号に,世界初のマイクロプロセサ「Intel 4004」の発売を伝える米Intel Corp.の広告が載った。同社は当時,創業してまだ4年目,株式公開を果たしたばかりの企業だった。

 4004は日本の電卓メーカー,ビジコンの依頼を受けてIntel社が開発したチップセット「MCS-4」の中核として産声を上げた。兄弟チップには,256×8ビットのマスクROM「4001」,320ビットのRAM「4002」,シフト・レジスタの「4003」がある。4004のトランジスタ数は2300個。動作周波数は400kHzである。