345Gビット/(インチ)2から421Gへ,さらには437Gに――。わずか半月ほどの間に,HDDの面記録密度の最高値が次々と更新された。421Gビット/(インチ)2の場合,製品の記録容量は1インチ型で40Gバイト,1.8インチ型で275Gバイト,2.5インチ型で500Gバイト,3.5インチ型で2.5Tバイトにもなる。現在の製品の2~3倍もの容量が,今から約2年後の2009年にも入手可能になる見込みだ。

 最高値更新の口火を切ったのは,米Hitachi Global Storage Technologies, Inc.(HGST社)である。世界初のHDDの出荷からちょうど50年目に当たる2006年9月13日に,345Gビット/(インチ)2を実証したと発表した。発表に合わせて,記録容量が1Tバイトの3.5インチHDDを2007年上半期に製品化することも明らかにした。