「『myloマイロ』はコミュニケーションを図るためのツール。既存の携帯型情報端末(PDA)とは,コンセプトが全く異なる」(ソニー)。

 ソニーは,IP電話やインスタント・メッセージング,WWWブラウザー,電子メールなどの機能を備えた新型の携帯端末「mylo personal communicator」(以下,mylo)の出荷を,2006年9月から北米市場で始めた。ソニーにとってmyloは,携帯端末市場への再参入を示す「のろし」としての製品と位置付けられる。ソニーは,スケジュール管理やアドレス帳などの機能を主軸とする「Palm OS」を採用したPDA「CLIE」を手掛けてきた。しかし2005年には新機種の開発と生産を終了し,事実上撤退していた。