2006年7月1日に施行されたRoHS指令。施行後も,規制物質の排除に向けたエレクトロニクス・メーカーの対応は続く。今回は,製品や部品の含有物質を管理するツールの一つとして欠かせない蛍光X線分析装置を取り上げる。RoHS指令対応の当初から採用されてきた卓上型の装置に加え,ここにきて,携帯型や測定原理が異なる精度重視型など新たな特徴を備える装置への注目も高まってきた。一方で従来の卓上型装置も,装置メーカー各社の熾烈な競争によって,今後ますます性能が高まりそうだ。(小谷 卓也)