日経オートモーティブ 解説

自動車の電子化でECU(電子制御ユニット)の数が増えており、ソフトウエアの開発工程も複雑化する一方だ。欧州でのソフトウエア標準化団体であるAUTOSARが定めた仕様と開発の効率化について、世界で初めてAUTOSAR RTE(実行環境)を商品化した、ソフトウエアメーカーのドイツ3SOFT社が解説する。(編集部)

 車載アプリケーションの開発効率化やアプリケーションの再利用を可能とするための標準化団体AUTOSAR注1)の活動が本格化してきた。AUTOSARはECU(電子制御ユニット)のソフトウエア仕様注2)を決めており、AUTOSAR Runtime Environment(RTE)を中核としたものになっている。AUTOSARのアプリケーションは、オペレーションシステムやハードウエアなどに依存しないのが特徴だ。
 AUTOSARは2003年に(コアメンバーである)自動車メーカーと部品メーカーが活動を開始したもので、それ以降、プレミアムメンバーまたは開発メンバーとしてさまざまな企業がこの組織的な活動に参加している。