「将来,Cellを搭載した家電間ではHDTV映像を一瞬のうちにやりとりできるようにしたい。それには光インターコネクトが必要」(ソニー マテリアル研究所 光エレクトロニクス研究部 第1グループ 統括課長の荒木田孝博氏)。

 ソニーは,2006年8月29日~9月1日に開かれた「2006年秋季 第67回応用物理学会学術講演会」で民生機器に向けた光インターコネクト技術について発表した。開発したのは発光波長が850nm帯で伝送速度10Gビット/秒のVCSEL(面発光レーザ)素子や,帯域が40Gビット/秒で電気―光変換を含む光信号の送受信モジュールである。同社が民生機器向けに光配線技術を開発中であることを公表したのはこれが初めて。短距離光通信から業務用/民生用AV機器まで,幅広い用途での実用化を目指すという。