IPTVサービス実現に必要とされる4要素のうち,これまで2回の解説では,再送信信号の同一性の確保,匿名性の保証,サービス地域の限定手法について解説した。最終回の今回は,一定のサービス品質を保証するための手法について解説する。 (菊池 隆裕=本誌)

後藤 良則
NTTアクセスサービスシステム研究所
光アクセスシステムプロジェクト次世代アクセスシステムグループ
主任研究員


 IPネットワーク上でサービス品質を確保する手法については,どのレイヤーで議論するかの擦り合わせが重要だと考えている。ITUではいろいろな専門家が集まってIPTVの品質を議論している。品質の対象がどのレイヤーであっても,研究人口はさほど変わらないのだが,あらかじめ擦り合わせをしないと議論が発散してしまう。