日経ものづくり 詳報

製造からサプライヤーまで共有対象拡大
操作性の向上で情報連携を促進

設計・製造ソリューション展で情報共有ツールが花盛り

 2006年6月21~23日の3日間,「第17回設計・製造ソリューション展」が開催された(図)。製品開発現場や生産現場での情報管理や情報連携を支援するツールが数多く出展された。より多くの部門や業務をカバーできるようにしたり,操作性を高めたりして連携を加速しようとしている。

PLMでアプリを拡大
 部品表(BOM)データをベースに,各部門が連携する業務を支援するのがPLMパッケージ。そのPLMパッケージの新版「SpeedPLMware.ver.5.0(SPW 5.0)」を展示したのがネクステック(本社東京)。BOMの品目データの整理統合を容易に行えるように見直すと共に,既存の二つの業務アプリケーションをユーザーの業務実態にもっと見合うように改良。新たに二つの業務アプリケーションを追加した。
 品目データの整理統合については,BOMシステムである「Speed PLM Foundation」に,データの標準化/統一化を効率良く実行できるようにするツール「Speed DataIntegrator(SDI)」を組み込んだ*2。これによりデータモデリングに要する期間を大幅に短縮できるとしている。
 改良したアプリケーションは,仕様確定・見積管理アプリケーション「Speed Configuration Ware.」と原価企画管理アプリケーション「Speed CostPlanning Ware.」。176社からの声を基にして分析を行い,機能のくくりを組み替えた。さらに設計変更管理アプリケーション「Speed Change Notice Ware.」,プロジェクト管理アプリケーション「Speed Project Ware.」も追加した。
 ユーザーが操作する画面に関しては,従来のSwingからVisual C#.NETをベースとした構成に変更したのもポイント。Visual C#.NETであればエンジニアの数が多いので,開発の生産性が上がる。ネクステックではSPWの開発導入期間が,これまでの6~12カ月から4~10カ月へと,約30%短縮するという。

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図●会場の全景写真