日経ものづくり 万華鏡

ドイツで達成,夢の3連覇

「2006 FIFA World Cup」の熱戦が続くドイツで,一足早く幕を閉じたのがロボット技術の進歩を競う「ロボカップ2006ブレーメン世界大会」。災害現場でのレスキューリーグや教育向けのジュニアリーグなどが開催される中,最大の注目は2足歩行のロボットがパスなどの基本競技やPK戦,2対2の試合などで競うサッカーのヒューマノイド・リーグ。同リーグでは産学連携チームTeamOSAKAの3連覇が懸かっていた。

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微妙な違いが 大きな違いに

「2006 FIFA World Cup」で採用されたボールは,パネル形状を変えて,より正確な球形に近づいたのがウリ。それでも,完全な球ではない。フリーキックの場面でボールの向きを入念に調整する選手がいるのは,キック後の軌跡はボールの向きに左右されるため。これを科学的に裏付けたのが,英University of SheffieldのMatt Carre博士率いる研究チーム。米Fluent社の流体解析ソフトを使ってボールの気流をシミュレーションしたところ,ボール全体の形,表面形状,キック時のボールの向き,非対称性などが,キック後のボールの運動に大きな影響を与えていることが分かった。

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